スタッドレスくらい履いとけゃ




関東平野一面も大雪に見舞われた。
職場でも帰宅困難になる前に、
どうにかせよっとお達しが来たので、
15時休憩も取らず帰ってきた。
今日もそうだけど、
怖いのは明日の凍結だろう。


明日の出勤予定を、
鮎子姫と一緒にブチョーの所へ連絡に行った。
鮎子姫贔屓のブチョーだよ。
鮎子が、


スタッドレス履いてないので、
お母さんに送ってもらえたら出勤できます。」


とか言ってて。
通勤時間10分くらいの近所からの通勤だ。
歩いてでも来れるだろう。
私は県跨ぎで日本一の流域面積坂東太郎を
渡ってくるんだ。
橋は凍るし。
で、アパートの周りも坂道。


「場合によっては遅刻か…」


と言ったところでブチョーが、


スタッドレス履いてんの?」


「はい。」


「じゃあゆっくり走ればどうにかなる、」


は??


鮎子は履いてないから来れない、
ってのはおkなん?
履いてたって履いてない馬鹿がいるんだから、
通勤に危険は伴う。
それなので遅刻か欠勤か、
って相談なのに、
なんで私だけは「来いよ」的なお答えでしょうか?
ムショーに腹立った。
もうね、オンマリシエイソワカよ。


そして夜になって、
外でガサガサ音がする。
小一時間はやってるな、
前行ったり後ろ行ったり。
アパート周りの坂で車がスタックしてるらしい。
数年前の大雪の時も、
スタッドレス履いてない隣の爺様が、
隣家の塀にケツがつんがつんぶつけてケツ振って、
意地になって登ってきた坂だ。
なんで北関東に住んでて、
冬にスタッドレスでも履かないのか?
危機管理能力に欠陥があり過ぎ。
坂の上にあるわが部屋のP、
ケツフリフリ上がってきた車に、
ぶつけられまいか?と心配で、
玄関ドア開けて覗いてみる。
するとご当人が、


「すいません~~~(´-`*)」


って顔してやがる。
この寒い夜中に雪掻きながら、
ノーマルタイヤでそこまで坂を上がったか。
思わず、


「ご苦労様です~~でいいかな?」


「すいません~~もう1時間半くらい、
JAF呼んでも、全然応答ないし来ないし(´-`*)」


頭びしょびしょなのに笑ってるし。
あんた人がよさそうだね。


「そうなんですか、え?
おうちはあっち?(と坂登った奥の道をさす)」


「ええ、すぐそこで。
だから雪掻きながら登ってっちゃおうとw」


「そうなんですね~~~
タイヤは?(ノーマルだってわかるけど敢えて)」


スタッドレスじゃないんですよ~(´-`*)」


「(アホが。)あらまぁ~~~(´-`*)」


「夜分スイマセン~~(´-`*)」


「いいえぇぇ、、なんか、
頑張ってください、でいいのかな?」


「あ、はい~(´-`*)」


アホとはいえ、
もう2時間近くも雪の降る中、
作業と言うかなんというか。
でもまぁ、
雪かきしてると暑くなるんだけどね。
一旦部屋に戻って、
足先のあったまるホッカイロを探し出して、
ボンクラな彼にあげようかと、
また玄関ドア開けてみたら、


いない(´・ω・)


坂の上を見て見たら、
ヘッドライトの灯りが見えた。
なんか一瞬で登って行ったんだなw
坂のカーブの所、
うちの横なんだけど、
そこが雪が溜まりやすいんだな。
風の通り道なんだよね。
北には斎場があるのwww
人に寄っちゃー霊の通り道、
とか言う人もいるけど。
なんも感じないわ。


風邪ひかなきゃいいけどね、
アホな彼w


とにかく、
東京だろうが北関東だろうが、
冬は冬のタイヤ位準備しろよ!!