さようならヒグチ君・・・お疲れさまでした
最近メッチャ元気なかった。
いつもならこちらがきっかけを作ってちょっと火を点けてあげれば、
私をホットな気分にさせてくれる、そんな君だったのに・・・
とても心配してたよ。
あれは先週のことだったかなぁ。
いつものように出勤前に君に火を点けようとした。
が、ヒグチ君はクールなままだった。
おかしいぞ。
その日はあきらめて引き下がった。
が、次の日も次の日もヒグチ君はクールに冷たいままだった。
私はネットで検索してみた。
なぜにヒグチ君は元気がないのか??
『ハクキンカイロ・点火しない』
そこでいろいろ情報を知った、
火口(ひぐち)の劣化・・・
そしてヒグチ君には寿命があることを知った・・・
てか、彼は消耗品なのだ(´Д`)ハァ…
私の愛用のハクキンカイロは、母のお下がりだ。
立川の山岳会に所属しているときに登山した、
その時に愛用していたものだ。
当時、立川山岳会には母の兄、私の叔父が世話役をしていた。
だから、母も素人ながらにしてそんな山に連れて行ってもらえたのだった。
ハクキンカイロは日本の山の上で頑張った。
ヒグチ君はその頃からのものだった。
ヒグチ君もそうだが、ハクキンカイロを包む、
ベロア状の袋も年季が入っている。
ところどころ薄切れてきているのだ。
私がバイクに乗るようになって、
使い捨てカイロをメチャメチャ体に貼り付け、
冬でも馬鹿のように走っているのを見かね、
『あんた体冷えるよ。
使い捨てじゃもったいない、これ、使えば、』
と押し入れから探し出してハクキンカイロを送ってきたのだった。
てか、今ではツーリング以外に、
出勤時にも不可欠になっていた。
なんと私も老いたことかwww
送られてきたものを私はそのまま使っていた。
ヒグチ君は元気だった。
母が購入したままのヒグチ君のままだった。
けれど、彼に寿命が来たのだった。
そのことを私は、数年も経って初めて知ったのだった。
古いヒグチ君、おつかれさまでした。
母や私を温めてくれてありがとう。
そして私はホームセンターで新しいヒグチ君を買ってきたのだった。
新しいヒグチ君はメッチャ元気、
ちょっとの点火ですぐに熱くなる。
あらま。ってくらい。
これからよろしくね♪
古いヒグチ君とともにハクキンカイロの仲間たちと記念撮影をしたのだった。