マイノリティ(長文・ちゃんと読んでくれる人以外は読まないでください)②

 
おさーんおばさんは、私にお土産を渡してきた。
私は疲れていたし、さ来週の夜勤の直後のボランティアから、
引き続きの日勤に向けて体力を温存しておきたかったこともあり、
週末は即刻帰って休みたかったのに、
おさーんおばさんの待ち伏せ堰き止め攻撃に見舞われてしまい、
萎えに萎えまくった。
 
おさーんおばさんは、
お茶しに行きませんか?バスで寝過ぎて目が冴えちゃった。
とぬかしやがった。
 
私はむかついた。
テメーーーーはバスでキタねぇ鼾かいて鼻ブク提灯でたっぷり寝てきて体力十分なんだろうが、
俺は夜勤を1週間やり終え、へっとへとなんだよ、いい加減にしやがれ!!と思っていた。
口では、いえ、ちょっと今日はもう、疲れたし、私も今後があるので、と言ったが。
 
そうだよね、といいつつ話し出しそっから30分おさーんおばさんの演説・・・
話が途切れたところで帰ろうと、途切れる隙を狙っていても、
それを察してか、途切れさすことをせず延々と話していた。
 
ボランティアの作業はきつくて、結構休ませてもらったりしたけど、
なんとかやり遂げて充実感がある、とか、
一緒に行ったグループがいい人でよかった、とか、
報道されてるのと現実は違う、とか、いいわけ混じりの月並みな話に、
 
もううんざりだ。
 
我慢の限界の1歩前で、
ごめん、○○さん、もう今日はちょっと・・・勘弁して。
と言ったら、
 
自分(私のこと)がボランティアに行く前にいろいろ教えたいし、
話しておきたいことがたくさんあるから、何時か都合を合せてお茶か食事でもしましょうよ、
と言っていた。ノーサンキューだよ、
もうね、返事もせず、車に乗り込み手も振らず後ろも見ず、脱兎のごとく逃げ出した。
 
月曜日に会社で会うと、おさーんおばさんは、いつも柔和な顔で笑っていた。
私もとりあえずは笑顔で対していた。
 
その日、うちのグループのリーダーが来て、
おさーんおばさんの俳句のことで、一緒に行った人たちが萎えた、という話を聞いた。
おさーんおばさんは、現地でもおさーんおばさん電波を発信しまくっていたことが分かった。
 
彼女は体力的に作業ができない時(半日は休んでいたらしい。)も、
みんなは一生懸命働いて、夜はへとへとで、
まったりゆっくり癒しの時間を過ごしたいのに、
おさーんおばさんがしたり顔で俳句を披露したらしい。
それ聞いて、あぁ。被害者続出だ、と思った。
 
おさーんおばさんは、私に近づき、
お茶か食事しない?火曜日くらいがいいかな、
都合合わせて。と柔和な顔で言った。
 
合わせる都合なんてねぇよ!と心で思ったが、
いえ、ちょっと、体力温存しておきたいので
と断った。
もうその頃は私もおさーんおばさんとの距離を取り始めていた。
 
私がボランティアに行く夜勤の週になった。
それまでも私は、おさーんおばさんに準備や現地での細かいことを質問していたが、
答えはいつでも、
 
大丈夫(^^)。
 
柔和な顔で、そう答えるのみだった。
おいおい、行く前に教えたいこと、はどうしたんだよ、と思った。
お茶とか食事とか、そんな時間とらなくたって今教えろよ、と思った。
 
具体的に出発時の朝食とかどうしたんだろう、とか、
気になることを聞いても、
 
大丈夫(^^)。
 
 
ふざけんなよ。
 
大丈夫じゃなくって・・・(眉間にしわを寄せて苦笑)、
どうしたんですか????(語尾異常に上がる)
と少しムッとして聞いた。
すると、コンビニ寄ったり高速道路のSAに止まったり休憩はその都度できるから
 
じゃねぇよ、具体的にどうしたのか聞いてんだよ、俺は。
 
で?時間は?具体的に○○さんはどうしたんですか????
 
出発してから高速のる前にコンビニ寄って、
昼はSAで食べて、
 
と、やっと答えた。
なんなん??その程度の情報もったいつけてんの??
意味わからんわ。
 
まぁ、世の中で質問にはっきり答えないのは、
おさーんおばさんだけじゃないけどね。
 
その後、
 
お盆休み長いなぁ、9月10月で連休あるし。
なにしようかなぁ、今年はどこか行くかな、
一緒に旅行しませんか?2人なら交代で運転できそうだし、
車で寝てもいいし、どこでも行けそう♪
 
みたいなことを言ってきていた。
勘弁島蔵千代子、アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
その話に私は完全に退(ひ)いた。
 
キモ!!
 
襲われるんじゃないかと身の危険を感じ始めた。
 
休憩中に肩や腕を揉んでくる。
○○さん疲れちゃうからいいですよ~!と嫌がっても、
疲れやしないよ~私はリフレクソロジーの講習を受けたんだから。
マッサージは得意だよ~とマッサージのやり方みたいなことを語り始めた。
 
僭越ながら、それ、釈迦に説法だろ、と思った。
いや、私が釈迦の域に達してるとかそういうことじゃなくて。
この諺しか知らないので、そう表現しただけ。
 
そんな人にカチンとくることもないんだが、
一応お知らせしておこうと思い、
私、アロマセラピーサロンを自分でやってたことあるんですよ、
と話しても、その話に自分の話をかぶせるように話しだして、全っっっっく聞かない。
もしかして聞きたくないのかも。とも思った。
 
それからというもの、ラインが違うのにわざわざ私のラインまで来て、
通りすがりに私の肩を揉みに来た。
掃除の時にも。なにか立ち話してる時も、凝ってるね~!と言いながら。
 
気持ちが悪かった。
やめてください。と言った。いいですよ。と。手を振り払いながら。
それでも止めずにやってくることもあった。
 
不気味だった。
襲われるかも・・・
これってはっきり言ってセクハラだよね。
 
もう嫌だった。