震災復興支援2・3日目

 
山田町でのボランティアは基本的に団体のみの受付となっていました。
ボランティアセンターはP&G山田海洋センターに開設されています。
 
2日目の天気は薄曇り、気温は28度前後でした。
ギラギラ太陽は身をひそめていてくれたのでちょっと助かりました。
 
作業は土嚢袋の回収でした。
当初土砂の撤去作業でしたが、土嚢袋の納入が遅れ、
できないことになり、土嚢袋の回収作業に変更になったのです。
 
私たちのチームは男子2名女性3名だったので、
神奈川からいらしていたボランティア団体の人たちと、
一緒の現場ということになりました、15名ほどいらしていて、
こちらは初日だったのでとっても心強かったです。
 
 
土嚢袋には、掻き出した土砂が詰め込まれていて、
中にはガラス片や木くず、鋭いプラスティックの破片などが含まれ、
危険な上、相当重たいものでした。
土嚢をどんどん車に積んでいきます。
 
作業にあたり、靴は安全靴、服装は会社の長袖の作業服を着ました。
それぞれが自分のできる範囲の最大限の能力で、
一生懸命真摯に立ち向かっていました。
 
 
 
 
 
作業中の写真撮影は禁止されていました。
どうも、被災地にて作業中にピースサインをしながら撮影、といったような、
ばかものどもがいたらしいです。
 
オートキャンプ場の入口の角にあった老人施設の写真を撮らせて頂きました。
ほんの数十メートル先にP&Gの建物があり、
そこへの避難が間に合わなかったという話を聞きました。
言葉を失います。
 
 
 
 
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災害を抜いたら、この地はほんとうに美しい土地、
一日でも早くこの土地の人たちに笑顔と普通の生活が戻るといいと思います。
 
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3日目は朝から小雨が降っていました。気温は前日と同じくらい・・・
作業に出る頃にはぽつぽつくらいで、
長靴の出動は必要なかったです。
 
まずは山田町共生作業所で物資の搬入をしました。
新品の布団やテーブル、男女別の服や下着の箱をどんどん運び入れました。
 
作業所内にはすでに物資がたくさんありましたが、
中には使い古しの服など溢れかえっているところもありました。
使う方の身になったら、送るものももう少し考えるだろうに・・・と、
ちょっとブルーになりました。
 
余談ですが、物資は仕分ける人がいなくて、
まだまだ必要なところに必要なものが行き届いていない状況なのに、
自治体は物資の受け入れを断ってしまうらしいです。
民間と言うか個人レベルで、水やら食料を、
あてずっぽうに配り歩いたりしているボランティアの人も結構いるらしい・・・
水をあげると、おばあちゃんなんかは、
ありがとう、と喜んで、お茶でも飲んでよ、とお茶を入れてくれるそうなんです。
もうね、人がいいったらありゃしない。
自分たち貧窮してるのに、来てくれた人にお茶を入れてくれるなんて・・・
 
でも、いろいろな人がいるのは世の常です。
人それぞれ考え方が違うし感性も違う。
どれもこれも正解で、限りなく正解に近いだけ、っていう答えもあるし、
どれも間違っている、って場合もある。
お茶を入れてくれなくても、その人は感謝しているだろうし、
そんなことを要求したり期待したりしてボランティアをやるって訳がない。
本当にただただ、復興に向け、みんなで力を合せて、
いろいろなことを考えている、それだけなんだ。と思いました;。
 
物資の搬入の後は、写真の洗浄をしました。
その作業中に考えたのは、
写真はどれも大切、同じように。一様に。大切です。
写真だけじゃないけど・・・
命も、土地も、家も、空も空気も、
どんなものも大切なんです。
 
午後からは津波でお宅を流されてしまった方の家の、
土砂の撤去をしました。
土嚢袋が納入されてきたので、できる限りの力を集結して、
誰が言うでもなく、手分けして分担が決まっていって、
作業が進むうちには流れに沿って穴が開くところ開くところを、
お互いがフォローしあい・・・
それでも2時間で50~60位の土嚢しか詰められませんでした。
 
お宅のご主人がいらしていました。
少しみんなでお話をしました。
なんていっていいかわかりませんが、
とにかく一生懸命取り組ませて頂いたことだけで伝えたいと思いました。
 
ご主人は本当にありがとう。といって、
私たちにコーヒーをごちそうしてくれました。
大変な時なのに、その都度差し入れするのとか大変だと思う、
でも、ご主人の気持ちは痛いほどわかりました。
私は帰り際にご主人に握手を求めました。
手のぬくもりを伝えたかったのです。
ご主人、笑ってくれました。
なんか有名人になったみたいだなぁ~♪って。
続いてメンバー中の20の坊やと女子の1人が握手してました。
私の右手にはご主人の手のぬくもりがしばらく残っていました。
 
 
 
 
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