ペットは飼い主に似るって本当。

昨日帰宅して、いつものようにインコのピーちゃんとひとしきり会話した。
ピーちゃんは、雀と一緒に歌ったのが楽しかった♪と言っていた。
ぴ~ろぴろぴ~ろぴろ、言っていた。
♂のピーちゃんは、私のことが好きなのだ。
 
私は夕飯の支度にとりかかり、
合間にピーちゃんに話しかけた。
 
『ピーちゃん、馬鹿鳥、ピーちゃんピーちゃん、ばかどり!』
 
ピーちゃんはかわいらしくこっちをみてぴーぴー言っている。
 
『お前はほんとに馬鹿鳥だねぇ。ちっとも言葉をおぼえない。』
 
鳥かごの天井からぶら下がった、
次男の修学旅行のお土産の、三サルにじゃれながらぴろ~と言っている。
 
馬鹿鳥とは呼びながら、瞳も赤いアルビノっぽいこの子を、
私はいつも不憫に思っていた。
以前飼っていたインコに比べたら、攻撃性もないから強く咬むこともないし、
飛び方も下手、歩くのも弱々しいからだ。
ついつい、甘やかしてしまう。
 
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ふと、正面からこちらを見ているピーちゃんの、お腹がぽっこりしていることに気付いた。
あれ?この子前からこんなにお腹、ぽっこりしてたかな?
 
気になってかごから出して床を歩かせたりして見た。
糞をしていないような気がしてきた。
数分間かごから出している間、糞をしない。
 
『ねぇ、ピーちゃんのお腹、膨れてない?』
 
長男に問うてみた。
 
『そういえばそうだねぇ。前からこんなだったっけ?』
 
やっぱり長男も疑問に感じていた。
ピーちゃん、糞詰まり?!
 
ぴーー!と言いながら這いずりまわるピーちゃんが、
急にかわいそうになった。
 
元気はあるけど、こんなにお腹が膨れてしまった・・・
夕飯の支度をさっさと終えて、
 
『ちょっとピーちゃんを大橋さんに連れて行ってくる!』
 
そして、先生に診てもらった。
 
『ピーちゃんは♀ですね?卵は詰まってないし・・・
糞も詰まってる様子はないけど・・・』
 
てか、、え??
♀?
オスだとばっかり思っていた。
てか、このピーちゃんは6~7年前、母が、
 
『私自分の面倒見るのが精いっぱいなので、
飼えなくなった。あんた、飼って。』
 
と言ったので、うちで引き取った子なのだ。
♂だから。という言葉を信じて6~7年飼っていたのだよ。
 
びっくりしつつ、先生の言葉を呑みこんだ。
獣医さんが言うんだから真実だろう。
 
『ん~~~これは・・・
脂肪ですね。太りすぎです。
しかし、インコがここまで太り過ぎってのも珍しいなぁ。』
 
え~~~?!うちのピーちゃん、太り過ぎ?!?!
 
♂と信じていたのが♀だった上に、
お腹のぽっこりは、病気ではなく溜まった脂肪だったとは・・・
2重3重の驚きだった。
 
カナリアフードみたいな美味しくてインコが好きなえさを、
好きなだけ与えないで、野菜とか果物とかを中心にして、
遊ぶ時間を取れるなら、その時間を少し長くしてみて・・・
 
ん~~~インコのダイエットっていうのも初めて指導するからなぁ、
そんな感じでいいと思うけど、ちょっと様子を見てあげてください。』
 
驚きは通り過ぎ、恥ずかしくなった。
なんか、自分に言われているような気がしてきた。
 
家に帰って、子どもたちに、
『ピーちゃん何でもないって。ぽっこりは脂肪だって!』
 
次男が冷静に、
『ピーちゃん、メタボ?』
 
 
あぁ、ペットは飼い主に似るというのは本当か。