勤続25周年のリフレッシュ休暇に入ったFC


FCって、フランチャイズじゃないよ、
フロアーチーフ、だろうな?
なんだかよくわからんけど、うちの職場では係長のことらしい。

FCは3人いる。ワタシが入社して4か月後に、
うちのラインのリーダーだった女性がFCになったのだ。
彼女曰く、

「もう歳だから、私が上に上がらないと、下が上がってこれないからって、
むりやり成らされたんだ。」




勤続年数が25年にもなれば、そうなるか。
年齢から推測して高校卒業して入社して、
ここでいろいろな経験をしたのだろう。
いろいろといっても、この職場の中だけの事だろうけどね。



で、今回のリフレッシュ休暇のことは夏ごろから騒いでいた。

「勤続25周年のリフレッシュ休暇なんだから~
大手を振って休めるよ!!どこに行こうかな~?www」

はしゃぎっぷりはすざましかった。
うぇいうぇいしていた。
ふざけたFCだぜ、まったく。


そしてふざけているのはそれだけで終わらなかった。
12月は繁忙期だ。たぶん。
彼女はその時期に休暇をブッコんできた。


12月が近づくにつれ彼女の受かれ具合は手に取るようにわかった。
職務中の気が漫ろなのだ。今に始まったことじゃないのかもしれないけど。



そんな彼女の受かれ気分を削ぐかのように、
最近は職場で、製品の不良やら不具合やらの問題発生率が高く
連日責任者・管理者が右往左往している。
繁忙期に追い打ちをかけるかのようだ。


上は上で、管理者の再教育をする、とか、
そんなことにもなったらしい。
ミーティングエリアでSV(って課長だろ?)が吼えていた。
お前もな~って言ってやりたいようだが、立場上彼が指揮を執っている。


そういうミーティングの後、女の係長の目は真っ赤になっている。
もしかして泣くほどの事でも言われてるのかもしれない。
気の毒だなぁ。25年も社にいて、泣くようなことってなかったのかな。
今更の管理者教育、狭い世界で踏ん反り返っていたのが、
今更今更・・・


そうはいってもあの職場での管理者教育って言っても、
なんとなく想像がつく。上が上だしなぁ。
ここに記すのも恥ずかしいような行状の面々、
そんな連中のおつむでこの窮地が立て直せるとも思えない。



12月に入り、ワタシのいるラインでの不具合事件に、
女係長が咬んでいる。彼女の指導方法が悪く、
一作業員(A)がその指導方法を受けたことを口止めされ、
その作業員Aは困り果て2日間欠勤してしまった。
女係長と顔を合わせたくない。と・・・


女係長は、勤続25周年のリフレッシュ休暇に入らなければならないので、
その問題をなんとかうやむやにしたいのだ。
作業員Aが欠勤したことで、不具合製品の生産が遅れ、
それを補填しようと他の作業員を充て込もうとするが、
12月、家庭の事情やプライベートで何かと忙しい人が多く、
残業や休出に作業員を充てられない。


そんな焦りから、女係長は外国人作業員(B)に言ってはならぬことを言った。
外国人作業員Bに報告書を出すように指示すると、
Bは、漢字がわからないからどうしたらよいか、と問いかけた。
すると女係長は、

「日本で仕事をする以上、日本語が読めないとは、
辞めて貰っても仕方ないくらいだ。」

Bは怒りまくった。
事情を聞かされたワタシも、他に言いようもあるだろうし、
わかった上で雇っているんだから方法を考えてやるべきだろ、
いつもは頼りにしてるのになんと失礼な・・・と思った。


で、例のAの欠勤による作業の遅れ、
残業・休出ができない人ばかりの状況で、
Bに、

「残業できる?できないなら明日休出しなければならないよ。
○○の遅れを作業しなければならないから。」

と言った。
Bは、

「辞めてもいいような人間に休出させる意味は?
ワタシは明日、出勤しません。」

と言ったらしい。
ものすごく怒っていた。





昨日はリフレッシュ休暇の前日だった。
休んでいるAに電話をしたらしい。
Aは出たくないから出なかった。とワタシにメールをしてきた。




彼女の25年の重みってなんなんだろう?
25年も勤続していて、なにをやってきたのか?
この地位に就き、何を考えているのだろう。



そういうワタシと言えば、彼女と同じ25年を生きてきて、
今現在の自分の置かれている状況が、
素晴らしいとか、最高だ!とは言えないと思う。
けれど、いろいろな場所・場面で、
様々なことを経験して感じ、体感して体得してきたとは思う。
そして、それを少しでも生かせたら、と思ったり、
それができなくてもがいたり、自己嫌悪に陥ったり・・・


唯言えることは、
人には優しくしたい。と思う。
なるべく親切に。
今日は会う人も、明日以降会うことがなくなるかもしれない、
相手に対して、笑顔の面影をインプットしてもらいたい。
よい気分で、爽やかな気分で、ああ、よかった。と思えるような、
そんな出会いであり別れであれ・・・と思う。







こんな状況の中で始まった女係長のリフレッシュ休暇って、
ワタシだったら全く楽しめないと思う。


まぁ彼女は厚顔だから休暇の終わった27日には、

「楽しかった~~~~♪」

なんて、ボランティアから帰ってきた時のように、
な~~~んも考えずにのたまうんだろうと思うけどね。


25年、四半世紀、
人それぞれ・・・


これから四半世紀も生きてられないだろうなぁ。
意義のある楽しい毎日を送れたら幸せだけれど・・・
うまくいくかな。