って昨日真理ちゃんのこと書きましたが、


うちのおやじは家電メーカーに勤めていた。
新物好きのおやじの性格も相まって社販で家電新製品を買ってきた。
そして子どもの頃のある日、うちにステレオセットがやってきた。
もんのすごいでっかいやつ。びっくりした。
無駄にでかい。なんであんなにでかかったんだ?
どこに置いたらいいかわかんないくらい。
団地の狭い2間の貴重な1畳半を占めた。
ネーミングもグローバル、ボストンだかロンドンだか、そんなんだった。
イメージ画像はとある方のブログから拝借しました。



これに説明用のLP版がついていた。
レコードのかけ方から音のバランスのとり方など、
実践方式で操作を教育するための版だ。

そのLPに、昭和歌謡代表?の「ブルーライトヨコハマ」の
インストルメンタルが入っていた。あと、コーヒールンバwww
ステレオ買ってもレコードはそれと、
当時大枚はたいて買ったパブリカについてきたソノシートだけ。
(ドでかいホームステレオに自家用車購入とは・・・
高度成長期でしたね。今じゃ考えられへん。)

♪恋人が~パブリカで~僕の街に~やぁってくる~
 道なき道を~走り抜けて~緑の街に~やぁってくる~
 タフ&ダンディ パブリカ 君に頼んだぜ~
 早く恋人を連れてきておくれ
 タフ&ダンディ パブリカ 幸せのせて~
 世界の果てまで運んでおくれ~
 パッパッパ パブリカ~僕の好きなパブリカ~
 たっふぁだんでぃ パブリカ~それいけパブリカ~
 そぉれそれいけパブリカ~~~~~♪

両親は何度も聞いていた。
パブリカの歌聞いてどうすんだい。って感じだった。


せっかくだからレコードを買いに行こうってことになった。
青梅線東中神駅前に行かなければレコード屋はない。
さっそくパブリカで東中神駅に20分くらいかけて行った。

そこで母が好きな西部劇のミュージック集みたいなLPを買った。
私と弟にもひとつずつ買っていいよとお許しが出た。
人生で初めて自分のレコードを買ってもらうのだ。
そんな深いことも考えなかったが、これは記念だ。
弟は、尾崎清彦の「また逢う日まで」を選び、
私は、小柳ルミ子の「私の城下町」を買ってもらったのだ。

実は、昨日は天地真理のことを日記に書いたけれど、
当時は嫌いだったのだ。
ルミちゃんの方が歌はうまいし、控えめで上品そうだし、
なんといってもかわいいのはルミちゃんの方だ!と思っていたのだ。

今になって考えると、
子どもの私には、天地真理の歌の深い世界観というか、
そういうのがわからなかったんだろう。
小柳ルミ子の歌は、その歌詞から情景が浮かんでくるし、
望郷の心というか・・・そういうのが伝わりやすかったのかもしれない。
って、私に故郷があるのかって、ないんだけど。
なんとなく、普遍的な故郷・・・四季を感じ、
温度や匂いが子どもにも分かりやすかった。

な~んてね。

カラオケでは「恋の雪別れ」「漁火恋歌」なんかを歌いますわ。