実家帰省の3日間。珍道中日記


久々に東京西部の実家に帰った。
父が手術で都内某病院に入院するため、
荷物を運んだりもあり、入院時は車で送って行かねばならなかった。

父の具合は一進一退、近くの病院にも何か所か通っていて、
普段は老いて小さくなった父の妻である母が連れて行っている。
しかし都内までとなるとそうもいかない。

父は最近足取りが千鳥足で、一日中ボーっとして何事にも意欲がない。
体自体はピンピンしてるようなのに、居間でゴロゴロしてすぐに眠ってしまう。
歩くことも嫌がり、ちょっとした買い物にも出かけなくなったそうだ。

そうなると筋力の衰えは急速だろう。
家の中を歩くのも小股でちょこちょこよたよたになった。
全然そんな年齢じゃないのに。家族は憤懣が溜まる。

一番儘ならないのは本人だろうと思うが、本人は一向に悩んでいる様子がない。
面倒見てもらうのが当たり前のように振る舞い、大きな体を母に委ねる。
そういう精神行動自体が異常なんだろうけど。

そんなこんなで、詳しい病状病名は控えますが、
24日に入院して25日に手術をした。それ自体は成功。
今後、回復に向かえばリハビリをして自立歩行してもらわないと困る。




さておき、母と出かけると何かしら起きる。
いわゆる珍道中になってしまうのだ。
一昨日昨日と病院に終日いて気疲れして、
手術も成功しホッとしたところで帰り道道
母が、病院近くにある有名神社に祈願?したいと言うので、
そちらに2人歩いて向かった。
昨日は2人だったので車ではなく電車で病院に行ったのだった。

病院を出てわりとすぐのタイミングで、私の右足がパカパカ言い出した。
は?!なに?!この違和感は!?と思うと、
前夜、履かずに下駄箱の肥やしになっていると母が出してきた
トレッキングシューズの靴底が、足を覆う部分の踵からはがれて
スリッパ状態になってパッカンパッカンいっていたのだ。
メッチャ恥ずかしい!Σ(゚д゚lll)
履かずに置かれていた安物のトレッキングシューズは劣化していたのだろう、

母が靴を買おうと言ったけれど、その辺りは病院や学校ばかりの地域、
靴を売っている店なんてない。私はコンビニでアロンを買おうと言った。
母が、コンビニの看板をすぐ見つけ走って行った。
私は靴底をパッカンパッカン言わせて後から付いて行った。

母がジェル状のアロンを買って出てきた。
コンビニ隣のコインパーキングの奥の低いブロック塀に座り修繕処置を施した。
しかしなかなかくっつかない( ゚д゚)
こんなことならガムテを10cmほど切ってもらった方がよかったか?w
私は接着剤が乾くまでここに座ってるから、母ちゃんあんたは
某神社に行って拝んできな、と言った。母は、そうだね、
それで歩いてまたパカパカしたら帰れないもんね。と言って、
ひとりで神社に向かって歩いて行った。

15分くらいして戻ってきた。綺麗な神社だったと喜んでいた。
よかったね、と言って私も立ってみると、靴はもうパカパカ言わなくなった。
靴底がくっついたみたいだwwと笑い、さて帰るかと駅に向かった。
川を渡る橋の向こうに駅があるはず。橋を渡り切ったのに駅がない。
駅どこ?!と騒いでいると母が、「そこにあるじゃん!」と道の反対を指さした。
余りのアホさ加減に2人で笑いながら横断歩道を渡った。






かぁちゃん、あなたはせめて今の状態を保ってほしい、
頭もはっきりしているし足腰も・・・視力は1.5あるらしいし、歯も自前だ。
時々メンテナンスして、元気に楽しく老人時代を過ごしてほしいと思う。
私はいつも元気を与えたい。心の支えに為り合って、老後を過ごしたいね。
また何度も珍道中を繰り広げたいよ(・д・)